けやきひふ科の日記

富山県砺波市にあるけやきひふ科です。皮膚の話題、治療の話題、学会で得た知識など、掲載しています。

ニキビ患者さんから受ける質問 (1)

ニキビの患者さんは、やはり中学生、高校生が多い。初めて受診される時は、8割くらいはお母さんが、同行している印象です。

そこで、いくつかの質問を受けます。

代表的な質問に対する答えを書き出してみました。

不潔にしているからですか?

この質問は良く受けます。確かにニキビの原因の一つは、いわゆるニキビ菌です。でも、どうしてニキビの人にはニキビ菌が増えるのに、なんとも無い人にはニキビ菌は、増えないのでしょう。皮膚科に入る前には、私も疑問でした。(不真面目医学生だったので、学生時代皮膚科の講義はおろそかにしていたのでしょう。)ニキビを触った手で、健康な皮膚を触ったとしても、相手にニキビがうつるわけでは、ありませんよね。

ニキビは、皮膚自体にも問題が起きていて、原因は細菌感染(ニキビ菌)だけが、悪者では無いのです。

微小面ぽう・面ぽうといって、毛穴の塞がりが原因です。ホルモンバランスの変化、生活環境、食生活などの影響で毛孔漏斗部というところが過角化して閉塞、要は毛穴のふさがりがおこるのです。このため、毛穴に皮脂がたまった、皮脂だまりが出来るのです。ここが、ニキビ菌の増える場所になります。

ですから、菌だけ減らしても、なかなか良くはならないのです。抗菌剤の塗り薬がいくつかありますが、効果は今ひとつなのです。

ではどうすればいか? 毛穴のふさがった状態=微小面ぽう(めんぽう)・面ぽうをへらすような薬剤を使用するのが、いいのです。

 では、コメドを減らすにはどうするか?洗顔だけでは減らせません。そちらの話は、また今度。

 

コメドの詳しい情報はこちらにあります。薬剤会社のものですが、まとまっていますので。