帯状疱疹が発生するのは、眠っていたウイルスの増殖がスタートするからです。それは、神経細胞でもおこります。また、その神経の近くの皮膚でもおこります。
最初は、皮膚には何にも無いのに、感じたことが無いようなピリピリ感、痒みから始まります。そして、1週間くらいして、ブツブツが出てきます。虫刺されだと思ったと、言われる事もあります。また、筋肉痛や腰痛だと思って、湿布をして、受診される方もおられます。
症状ほ、時間と共に変化していきますが、おおむね、下の図のような経過をたどります。
神経に沿って帯状にやや盛り上がった赤い斑点があらわれ、その後、水ぶくれができます。水ぶくれの大きさは粟粒大〜小豆大で、ウイルスが原因となる水ぶくれの特徴として中央部にくぼみがみられます。
皮膚と神経の両方でウイルスが増殖して炎症が起こっているため、皮膚症状だけでなく強い痛みが生じます。
通常、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もピリピリするような痛みが持続することがあります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。これは急性期の炎症によって神経に強い損傷が生じたことによって起こります。
この神経の損傷に伴う痛みが、とても厄介なのです。
では、帯状疱疹後神経痛を防ぐには、どうしたらいいのでしょう?