けやきひふ科の日記

富山県砺波市にあるけやきひふ科です。皮膚の話題、治療の話題、学会で得た知識など、掲載しています。

尋常性白斑 (1)

尋常性白斑とは、皮膚のメラニン色素が、部分的に作られなくなるために起きる白く抜けたアザのことです。白くなっている場所では、メラニン色素が作られない状態となっています。

皮膚にはもともとメラニンを作る細胞があります。黒人の皮膚にも、白人の皮膚にも、黄色人種の皮膚にもメラニン色素が存在しています。メラニンの量が異なるために、アザとなって見えるわけです。メラニン分布が一定ならば、特に気にならないわけですが、部分的にメラニン量が多ければ、周囲より濃いアザとなります。反対にメラニン量が少ないと、白いアザとなるわけです。白斑の場合は、メラニン量が減ってしまい白く見えてしまうわけです。

その、原因については、また次回に。

赤ちゃんをみていますか?

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時々、親御さんからメールなどで質問を受けます。もちろんです。

 

皮膚科医は、いろんな科がある中で、もっとも、幅広く診察する分野だと思います。皮膚科で研修を始めて依頼、お子さんに接していない日は無いと思います。赤ちゃんの場合は、自分で薬を塗れないので、保護者の方に、塗布していただく必要があります。外用薬の使い方は、保護者頼みです。

 

小さなお子さんが受診された時は、なるべく丁寧に、外用薬の使い方を説明させたいただいてます。もし、不十分であれば、是非是非質問してください。保護者の方が、薬や塗り方に疑問があると、必要量を塗らないで、薬のポテンシャルが発揮できない事があります。疑問は、なるべく診察室で解決して、お家にお帰りいただきたいと思います。院長に聞きにくい時は、看護師に質問してもらって構いません。

 

小児乾燥性湿疹、アトピー性皮膚炎、など、もちろん診療しております。また、院長は、レーザー治療経験が、豊富で、お子さんのあざには、詳しいです。

 

疑問があれば、ドンドン聞いていただきたいと思います。

 

 

レーザー脱毛

当クリニックでは、レーザー脱毛を行なっています。いわゆるレーザー脱毛です。現在、日本では多数の脱毛機器があります。かなり以前からあるものが多いのですが、当クリニックでは、比較的新しい機器であるソプラノアイスというものを使用しています。この機械のメリットは、痛みが少ない事です。他の機械はエネルギーを入れる際に短時間・高エネルギーで治療をするのですが、それがかなり痛みを伴います。皮膚の奥の方でジーンとくる感じ(私の主観です。)痛みをなくす方法がいろいろ考えられています。その方式については今回触れずにおきますが、ソプラノアイスはレーザーの照射の方式が根本的に異なります。従来型のレーザーより低エネルギーなのですが、長時間照射する事で、皮膚内の温度をゆっくり上げていく作用があります。痛みというより皮膚内がだんだんと温かくなる感じです。

 

http://alamedica.asia/products/soprano-ice-platinum/

 

メーカーサイト、カタログです。

参考までに。f:id:defender-mini:20200211060608j:image

にきびについてよく聞かれる質問(2)

患者さんとその家族から、よく聞かれる質問について、お答えします。

 

治療期間はどのくらいでしょうか?

 

時々、ほかの病院で治療されていて、なかなか治らないので、当クリニックへ受診される事があります。信頼をよせていただいてとてもありがたい事です。どうして効果が認められないのか、少し考えてみます。治療がうまくいっていない原因は何なのか?

1つは、外用薬の選択や使用方法が間違っているのではないか、症状が重いのか、そもそもどの状態を治ったというのか?

患者様は、全くニキビのない状態を治ったと考えると思います。ですが、ニキビは意外としつこい奴で、完全に何もしなくて良い状態というのはすぐにはやってきません。最近では10歳頃から発症する方もあり、20歳ごろまで症状が繰り返し続く場合が多いのです。

治らないと訴えられる患者さんには、パターンがあります。

 

1)ニキビが重症

2)外用剤の選択が悪い

3)外用剤の量が少ない

4)治療の期間が短すぎる

 

この4通りくらいが、あります。中でも、4)は、意識を改革してもらう必要があります。患者さんは、すぐによくしてほしいという願望があるのですが、困ったことにニキビは慢性の疾患です。ですから、短期で決着することはありません。一旦良くなり、やめてしまうとすぐに復活して、状態が悪くなってしまうのです。

どのような治療を受けるにしろ、粘り強い治療継続が必要なのです。薬剤を使用して、すぐに効かないといって治療を変更しないほうがいいのと、よくなったと思ってもやめてしまわない事が大事なのです。

 

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XTRAC 導入

久しぶりのブログ更新です。ご無沙汰をしてしまいました。スタートの目標とはずいぶんとかけ離れ、ブランクが出来てしまいました。

 

言い訳ですが、ぼーっとしていたわけではなくて、新しい治療機器の導入にいろいろと動いていました。期待の大きい機器ですが、この1月31日に当院での導入、治療がスタートいたしました。機器の名前をXTRACと言います。これまで、エキシマライとというカテゴリーのVTRACという機器を使用していました。VからXへと、文字が変わっただけで、大した事ないのでは?と思われる方もありますが、そうではありません。

このXTRACは、紫外線治療器ではあるのですが、レーザー機器なのです。ライトからレーザー、何がちがうのかわからないかもしれませんが、ものすごくちがうわけです。皮膚のより深い部分に効果を発揮する事ができるようになりました。海外では使用されていたのですが、日本への導入は2019年、保険承認がおり、導入スタート。国内ではまだ一桁の数しか機器がありません。大病院や有名な皮膚科の

先生を差し置いて、けやきひふ科に導入できました。

院長の私は、皮膚科専門医でありますが、同時にレーザー医学会の専門医・指導医でもあります。レーザーと言うと美容的な治療が多いのですが、今回は違います。正真正銘、保険適応の通った素晴らしい機器です。

効果のある疾患は、尋常性白斑、尋常性乾癬、一部のアトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、菌状息肉症、円形脱毛症などです。

現在でも、ほかのナローバンドUVBという治療をうけておられる方も多いと思いますが、従来の機器より数倍から数十倍の効果が期待できると思います。長年、ほかの治療を受けてこられて、効果が乏しい方は、ぜひ一度ご相談いただければと思います。f:id:defender-mini:20200210232025j:image
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ニキビ患者さんから受ける質問 (1)

ニキビの患者さんは、やはり中学生、高校生が多い。初めて受診される時は、8割くらいはお母さんが、同行している印象です。

そこで、いくつかの質問を受けます。

代表的な質問に対する答えを書き出してみました。

不潔にしているからですか?

この質問は良く受けます。確かにニキビの原因の一つは、いわゆるニキビ菌です。でも、どうしてニキビの人にはニキビ菌が増えるのに、なんとも無い人にはニキビ菌は、増えないのでしょう。皮膚科に入る前には、私も疑問でした。(不真面目医学生だったので、学生時代皮膚科の講義はおろそかにしていたのでしょう。)ニキビを触った手で、健康な皮膚を触ったとしても、相手にニキビがうつるわけでは、ありませんよね。

ニキビは、皮膚自体にも問題が起きていて、原因は細菌感染(ニキビ菌)だけが、悪者では無いのです。

微小面ぽう・面ぽうといって、毛穴の塞がりが原因です。ホルモンバランスの変化、生活環境、食生活などの影響で毛孔漏斗部というところが過角化して閉塞、要は毛穴のふさがりがおこるのです。このため、毛穴に皮脂がたまった、皮脂だまりが出来るのです。ここが、ニキビ菌の増える場所になります。

ですから、菌だけ減らしても、なかなか良くはならないのです。抗菌剤の塗り薬がいくつかありますが、効果は今ひとつなのです。

ではどうすればいか? 毛穴のふさがった状態=微小面ぽう(めんぽう)・面ぽうをへらすような薬剤を使用するのが、いいのです。

 では、コメドを減らすにはどうするか?洗顔だけでは減らせません。そちらの話は、また今度。

 

コメドの詳しい情報はこちらにあります。薬剤会社のものですが、まとまっていますので。

 

 

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