帯状疱疹という病気の発症率は、徐々に増加をしています。
宮崎県で行われた大規模な長期調査が行われています。そのデータでは,少しずつ人工あたりの発症数が増えている傾向にあります。
これとは反対に,子供の水痘発症率が減少しています。
水痘は2014年10月1日から定期接種対象疾患(A類疾病)となり、生後12—36か月に至るまでの児を対象に2回の定期接種が開始されました(2014年度は経過措置で生後36—60か月に至るまでの児にも1回接種)。導入後まもなく、定期接種対象年齢を中心に水痘患者報告数の減少がみられました。
つまり水痘ワクチンの導入に伴って,子供の水痘が減少しています。これは,予防接種としてとても良い効果をもたらしてくれました。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/varicella-m/varicella-idwrs/7620-varicella-20171020.html
この二つには,因果関係があると考えられています。
先にお伝えしたブースター効果は,水痘に接すると起きる訳です。つまり大人が,水痘の子供と接触する機会が減ったために,大人の水痘・帯状疱疹のブースター効果が起きる確率が減少し,大人の帯状疱疹発症が増加傾向になったと考えられています。